Come Sail Away
最近アニメ見てて苛立ちを感じることがあります。

公共の電波を使用して放送する場合、規制するべき表現は確かに存在すると思う。
例えば、グロテスクなもの。
どういう人が見ているかわからないので、極力あたりさわりのない範囲で放送するのは当然です。
ゴールデンタイムの一家団欒の食事中に点けていたテレビからいきなり嘔吐シーンとか、吐しゃ物のアップとか、ありえないですもんね。
それは「多くの人が不快と感じる映像」を「最も視聴者数が多いであろう時間帯」に放送するから。

じゃあ、逆に「ほとんど見る人がいないであろう深夜」にならいいのか?となると、ここは各局の倫理観を元に自主的に調整する部分なのでしょう。

で、ここでこの「倫理観」ってなんなんですか?という疑問が首をもたげます。
グロテスクな映像や、明らかに法律を犯すような言動など、誰が見ても不快に思ったり、他にも様々な悪影響を及ぼすような映像は、やはり深夜であろうと流すべきではないと思います。

では、アニメにおける「パンツ」描写で言えば、何が規制されるべき要素なのか。

・猥褻物と感じられるような表現の場合、不快感を与えることがある。
・劣情を催すことに主眼をおいた表現の場合、血気盛んな青少年に与える悪影響。

などでしょうか。
確かに上記に該当するような場合は公共放送では避けるべきでしょう。

では、例えばある学生服を着た女の子キャラが、三角座りをしていたとしましょう。角度によっては確実に見える座り方をしています。このキャラの下着が少し見えたとした場合、これは規制しなければいけない事柄に該当するのでしょうか。

仮に、下着は見せるべきではない、という方針で行くのならば、この場合座り方を変えるか、アングルを変えるかすればいいのではないでしょうか。
それなのに、万有引力という最もプリミティブな物理法則を無視した、反重力スカートとしか思えない向きに固定されるスカートの裾によって隠す、または明らかに不自然な形で影が発生する、更にはどこから照射されているのかわからない光によって遮る、というあまりに不自然な形で規制されることが多いこと。

そこまでして隠ぺいしないといけないモノなのでしょうか。

まだ、ゴールデンタイムや、朝夕の子供の目に触れやすい時間帯に放送するのであれば多少理解できなくもないのですが、わざわざそういう諸事情も含めて(かどうかはわかりませんが)深夜時間枠で放送しているのに、たかがそれくらいに無駄な修正作業を施すのは一体誰が得する話なんでしょう。

最近この規制を逆手に取って、DVDなどの商品を買えば規制なしの状態が見れます的な商法が蔓延しています。この商法自体どうかと思いつつも否定をするつもりはありません。実際、それで売上が上がるのであれば、それは手法の一つとしてはアリだと思います。

しかし、中には購入しても放送版と変わらないという詐欺に近い商品も存在しますので、難しいところではあります。

少し話が逸れてしまいましたが、一方で、アイドルを起用したバラエティ番組とかは、制服の下に水着を着ていろんなあざとい姿勢をとらせ、わざと見えるアングルでカメラを回し、見えているのは水着ですというテロップを出す番組がありますが、そういう問題なのですか?

先述の、私が自主規制するべきと思える要因でいえば、よっぽどこちらの方が規制するべき気がします。

はっきり言って、私も♂の端くれですので、異性の下着が見えればそりゃうれしいし、テンションもあがりますが、見える必要のない場面で唐突かつ不自然に見せるサービスカットは個人的には要らないと思っています。
また、逆に流れ上や演出上、見えないと不自然になるようなところで、見えなくすることもやめてほしい。つまり、自然な流れに従ってほしいなと思うわけです。

さらに意味不明なのは、水着やブルマ、アンダースコートといった下着のようで下着ではない履き物は大抵規制されません。なのに、パンツ描写には規制がかかるというところ。実写ならまだしも、絵なので厳密な差異はぶっちゃけありません。前後の話の流れと、シチュエーションと、描写されるディティールのみです。

精巧なディティール描写があって、それが不快感や劣情を催すものならば自粛するべきでしょうが、例えば「そふてにっ」という作品を例にすると、かの作品はその「似たような履き物」がおおよそ登場します。水着は置いておくとしても、ミニスカートのテニスウェアから見えるアンダースコートは大体放送OKなのですが、着替えなどの下着は規制されていたように記憶してます。

謎ですよね。何を以てラインを引いてるんでしょうかね。
しかも、当該作品は卑猥な表現などは一切なく、恋愛的な要素もほとんどなく、部活を中心に描いた日常系アニメです。確かにサービスカットと言われる部分も多いですが、何が一体問題なんでしょう。

別の作例で言えば、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」で一世風靡した「ストライクウィッチーズ」というアニメも、裸体描写意外は規制がなかったように思います。
「あれはズボンです」という設定があればOKということなのでしょうか。

逆に、頑なに見せない作品も数多く存在します。ストーリー上、そういう描写は必要ないとして描かないこと自体は全然いいことだと思います。ただ、だったらそういったアングル自体なくせばいいのでは?と思ってしまいます。どうしても普通なら見えてしまうアングルが演出上必要で、でも描きたくないのでスカートに針金を仕込みました、的な不自然な描写にする意味ってなんですか?と問いたい。

最近では「モーレツ宇宙海賊」という作品がそれにあてはまります。作品自体はとても面白くて素晴らしかったのですが、無重力空間を短いスカートを履いた女子高生が縦横無尽に動き回るのですが、一切見えません。見えそうで見えない際どいアングルだからなのではなく、明らかに見えるはずのものが見えないのです。おそらく宇宙活動用の特殊な布素材を使って作られたスカートなのでしょう。

そういったことから、作品が持つ方向性によっての左右される部分と、制作会社のポリシーによって左右される部分とがあって、それらを放送する局が独自のガイドラインで規制したりしなかったりすること自体はそれでいいんだと思うんです。
でも、反重力装置や形状記憶素材等を使用してまで不自然な絵にしないでほしいんですよね。

いろいろ、とりとめなく書いたものの、結局のところ何も自分的に解決していません。
いったい、パンツ規制は何のために誰のために行うのか、本当のところを知りたい今日この頃です。