待ち遠しかった12巻、やっと読み終わりました。

物理無効という驚異のアビリティを持つウルフラム・サーベラスとのリベンジマッチからスタート。この作品のいいところのひとつとして、対戦相手とのパワーバランスの妙があげられると思うんですよね。インチキレベルのアビリティとか強さを持つ相手でも、完璧なのは存在しない。圧倒的な戦力差があっても、勝敗は最後までわからない。結構バトルものって、慢性的なインフレを起こすのが常な気がしますが、その辺りはよく練られているなと思います。

今回のサーベラスにしても、物理無効とかそれズルくね?ってなる、しかも基本は近接攻撃しか持たないクロウに勝ち目ねーじゃん!!って思ってても、ちゃんと納得のいく形で決着がついたり。その辺のパワーバランスがうまいなと思います。

次に、バトルの中にドラマが生まれるところ。言ってみればこれ単なる格ゲーなんですけど、それぞれの中にあるこのゲームへの想いだったり、そもそもこのゲームがインストールできる資格を持つものが背負うものだったり、ちゃんとドラマが生まれるんですよね。
今回読者投稿で採用されたショコラ・パペッターというアバターの一連の話は結構切なかったです。

読む人によっては、結構ベタな展開だったり、ある種セオリーに乗っかってる部分も多いので、なんか薄っぺらく感じたりするかも知れませんが、自分的には毎巻すごく楽しく読んでいますし、毎度次が気になります。

あ、全然ストーリーの話してませんね。ま、いいかw
何かが大きく動くことはないのですが、明らかにされてなかった黒雪姫先輩の家庭のこととか、先代赤の王のこととか少しずつではあるものの紐解かれています。

あとは今回のクロウの着実な成長と、ハルユキ氏が放つなにかしらのフェロモン作用みたいなものも恒例の見所ですかね。